FPわかし’s blog

目指せ!お小遣い投資家

投資のゴール設定

投資そのものについてですが、投資は目的ではなく「手段」です。私たちは投資をするために生きているわけではありません。お金や自由(時間)という視点から、自分の人生をよりよいものにするための手段として投資があります。

 

そして、大切なことは、お金を増やすことではなく、増やしたお金で何をするかです。ですから、お金を増やすことも目的ではなく「通過点」です。お金とは何らかの価値と交換する手段ですので、お金そのものには価値があるわけでなく、お金を使った(手放した)ときに価値を生みます。

 

『投資をすることで人生をどう変えたいのか?』
『投資で増やしたお金で何をしたいのか?』

 

このような問いに答えるところから始めましょう。何のために投資をするのか?というゴール設定がないまま投資をスタートすると自分が何をしているのかを見失います。投資をする前に、自分の人生でお金とどう向き合うかを確認する必要があるのです。

 

このブログで紹介する『お小遣い投資家』のゴールは、ミニマムセミリタイヤという状態を実現することです。つまり、ミニマムセミリタイヤを実現するための手段として投資を行うのです。ミニマムセミリタイヤとは、仕事をしなくても最低限の生活ができる状態です。

 

日々の生活で支出する費用をライフコストとレジャーコストに分けます。ライフコストとは生活費を指し、住居費や食費、水道光熱費、通信費、医療費など生活していく上で必要となるものです。一方、レジャーコストとは、外食や旅行、趣味や習い事など娯楽費を指します。


また、収入には労働収入と資産収入があり、労働収入は仕事をして主に給与としてもらうお金です。資産収入は資産から生まれる収入で何もしなくとも入ってくるお金です。会社の株をたくさん所有している投資家や賃貸マンションを貸している大家さんなどが資産収入を得ている人たちです。

 

ライフコスト:生活していくために必要なお金
レジャーコスト:娯楽・レジャーで楽しむためのお金
労働収入:仕事をすることでもらうお金
資産収入:資産を持つことでもらうお金

 

ミニマムセミリタイヤの定義は、資産収入でライフコストが確保できていることです。つまり、仕事をして労働収入を得なくても生活費は何とかなる。生活していくために仕事をする必要がないということです。この状態が実現できると、生活していく上でお金の不安がなくなります。その上で、労働収入はレジャーコストに使う、つまり仕事をして稼いだお金で楽しみましょうということです。

 

もちろん、資産収入でライフコストとレジャーコストを確保できれば素晴らしいかもしれません。これこそ本当のセミリタイヤ状態です。しかし、仕事をしなくてもお金がある状態は長く続かないのではないかと思うのです。実際、若くして事業を成功させ、一生働かなくてもよいくらいの大金を手にして、その後は海外のリゾート地でゆったり過ごすという誰もが憧れるようなことを実現した人も数年でその生活に飽きてしまうそうです。

 

ですので、ミニマム(最小限で)セミリタイヤ(仕事から解放される)という意味で、ミニマムセミリタイヤなのです。生活のために仕方なく仕事をするのではなく、自分の得意なことや、やっていて苦にならないことを仕事として一生懸命がんばり、充実感と労働収入を得る。そして、そこで得た収入を自らが楽めることに使い、更に充実感を得るというのが理想ではないかと思うのです。

 

少し長くなりましたが、ミニマムセミリタイヤを実現するための手段として投資をする、『お小遣い投資家』として投資を続けるというのが投資のゴール設定です。これから投資を始める方も投資のゴール設定を考えてみましょう。 

 

私はどんな投資家になりたいのか?

 

焦る必要はありませんので、じっくり、ゆっくり考えてみてください。その答えを考えるプロセス(過程)で、投資家として最も大切な資質に気づくと思います。