FPわかし’s blog

目指せ!お小遣い投資家

投資家は資産を持つ

投資家は資産を持つという発想が非常に大切です。お金をたくさん持っている人のことをよく資産家と言いますが、お金を持っていることより資産を持っていることが大切なのです。

 

投資家の視点から考えると、お金をいくら稼ぐか(年収)とか、お金をいくら持っているか(現金・預金)はあまり重要ではありません。重要なのは、資産からお金がいくら生まれているかということです。お金は使えばなくなってしまいますが、資産から生まれたお金を使っても資産は減らず、またお金が生まれてきます。お金を使っても、またお金が生まれてくるというお金の流れが重要なポイントです。

 

ここで言う資産とは、自分では特に何もしなくともお金を生み出す何かです。具体的には、賃貸不動産、株、債券、知的財産(作曲家、特許等)などです。資産と言えば、家や金(ゴールド)と考えている人もいるかもしれませんが、家と金は資産ではありません。

 

なぜなら、所有していることによって、お金を生み出すどころか、逆にお金が減っていくものだからです。家を持っていれば、固定資産税や火災保険を支払いますし、維持していくには修理費や管理費(マンションの場合)も必要です。また、金は保管料でお金がかかるのです。どちらも所有することでお金が増えることはありません。この意味では車も資産にはなりません。

 

日本の昔話などで「うちでのこづち」が登場します。振ることによって様々なものが出てくるとされ、大判小判というお金が出てくるというものです。資産を持つということは、うちでのこづちを持つことと同じような効果があるのです。資産を持つということは、例えるなら「逆貯金箱」です。貯金箱はお金を入れてお金を貯める(お金を吸い込む)ものですが、逆にお金を吐き出してくれるのが逆貯金箱です。ちょっと想像してみてほしいのですが、定期的にお金を吐き出してくれる貯金箱があったら誰でもほしいですよね。

 

資産を持つことの意味を理解するために、たとえ話をします。太郎くんと花子ちゃんは毎日コップ一杯の牛乳を飲みます。太郎くんは週末に一週間分の牛乳をスーパーで買ってきて、冷蔵庫に入れておき、毎日一杯飲んでいます。花子ちゃんは家が酪農をしているので牛がたくさんいます。毎朝、牛から牛乳をもらうので、新鮮な牛乳を一杯飲んでいます。

 

同じ一杯の牛乳を飲んでいる太郎くんと花子ちゃんですが、お金の流れが違います。太郎くんは毎週牛乳を買っているのでお金が出ていくのに対し、花子ちゃんはお金が出ていきません。花子ちゃんの家にいる牛が100万円だとすると、100万円を使って太郎くんのように毎週牛乳を買うか、花子ちゃんのように牛を買うか。投資家は、牛乳を買うのではなく乳牛を飼うのです。

  

話は変わりますが「ジャパネットたかた」で買い物をしたことがあるでしょうか?ここで商品を買うと36回ローンの金利手数料を負担してくれる(購入者はローン金利を払わなくていい)そうです。投資家として資産という発想を持つと、ほしい物ををタダで手に入れるということも可能になります。

 

例えば、36万円のテレビを買いたいとします。具体的な方法は別の章で解説しますが、『お小遣い投資家』として毎月1万円の収入を得られるようになったとします。そうなると、36万円のテレビを36回の分割払いにすると月々の支払いは1万円になります。その支払いを『お小遣い投資家』で得られる1万円に充当すれば、自分のお金を一切使うことなく36万円のテレビをゲットできるのです。