FPわかし’s blog

目指せ!お小遣い投資家

5.買う-買い注文を入れる

ここからは取引の方法を説明していきます。やることは「買う」「持つ」「売る」「待つ」の4つあり、これらを投資のアクションサイクルと呼びます。この投資のアクションサイクルを正しい手順で繰り返すことが大切です。まずは、最初の「買う」を説明します。

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アクションサイクル (1)買う

株価が徐々に下がってきて、購入株価 と一致したときから「買う」が始まります。まず、購入株価でいったん買います。さらに大きく下落していったら多少追加で買います。ここで大切なのは、底値(最も下がる株価)を追究しないことです。

 

底値で買うと最もお得ですが、底値は誰にも予測ができず、株価が上昇し始めてから「あの時が底値だった」と分かるのです。「できるだけ儲けよう」という欲望の感情に流されて、底値を狙うようになるとアクションサイクルが乱れてきます。「感情は投資の敵」という説明をしましたが、ここで敵が現れるのです。

 

株価は下落を始めるとどんどん下がっていきますので、購入価格で買った後も下落していきます。底値で買うのが困難なわけですから、買った後も株価が下落して含み損を抱えるのは正常な状況です。大切なので繰り返しますが「儲けよう、儲けよう」という欲望に流されず、ルール通りに購入株価できっちり買いましょう。

 

実際に「買う」には、証券取引画面の「現物買い」の手順に従って買い注文を入れます。念のため確認ですが『お小遣い投資家』は信用取引しませんので必ず現物取引を選択してください。

 

買い注文を入れるときにやることが2つあります。1つは注文方法(指値、成行、逆指値)の指定、もう1つはNISA枠を使うかどうかの判断です。注文方法は、指値(買う価格を指定する)で行います。投資ノートに記載した「購入株価」をそのまま指値注文の指定金額に入れ、投資金額に応じた購入株数を入れます。

 

あと、NISA枠を利用するかどうかを決めます。NISA枠で買うと手数料がかからず、税金もかからないのでたいへんお得なのですが、年間の上限額が決まっています。そこで、配当利回りが高くて株価の変動がゆるやかなものをNISA枠の候補とします。

 

なぜかというと、まず配当にかかる税金分がお得だからです。同じ投資額でも配当が100円だと20円分、80円だと16円の税金がお得なわけです。ですから配当利回りが高いものをNISA枠の候補にします。また、NISAの枠は再利用できませんので、NISA枠で買った銘柄を売っても年間の残り枠は増えません。ですので、NISA枠で買ったものを売却してしまうと節税のメリットが薄れてしまうのです。このため、なるべく売却せずに長期間保有できそうな銘柄を選んでおくのです。