FPわかし’s blog

目指せ!お小遣い投資家

7.売る-売り注文を入れる

アクションサイクルの3つ目は「売る」です。株価が購入株価を超えてきたら「売る」準備が必要です。そのために「売る」という判断基準(ルール)を明確にしておきましょう。

 

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アクションサイクル (3)売る

ここで大切なことは、天井(最も上がる株価)を追究しないことです。「買う」のときに底値について説明したことと同じですが、天井は予測することができず、株価が下落し始めてから「あの時が天井だった」と分かるのです。「できるだけ儲けよう」という欲望の感情に流されて、天井を狙うようになるとアクションサイクルが乱れてきます。 

 

株価は上昇を始めるとどんどん上がっていきますので、売った後も上昇していきます。天井で買うのが困難なわけですから、売った後も株価が上昇していくのは正常な状況です。ですから「あぁ、もうちょっと待っていたらもっと儲かったのに・・・」という欲望の後悔を気にする必要はありません。

 

売却益がいくらかどうかでなく、売却益を出している限りお金は減っていないのですから、投資としては成功なのです。大きく儲けるのではなく、ルールを守って、少しずつ確実に儲けていくのが『お小遣い投資家』なのです。大切なのは「いくら儲かったか」ではなく「お金が増える仕組みが機能しているか」です。

 

「どのくらい上昇したら売るか」というルールがなければ、結果として「できるだけ高く売ろう」という発想になり、売るタイミングを見失います。ですから、売るときの条件(ルール)が必要になります。

 

その条件については、これが正解だというのは無いのですが、参考までに私は「21%上がったら半分売り、42%上がったらさらに半分売る」というルールにしています。なぜ21%かというと5年分の配当を前倒ししてもらえるからです(利回り4.2%×5年=21%)。そして、投資額が半分になっても42%上昇すれば同じ額の売却益(合計して10年分の配当を前倒し)を得られるからです。21%の上昇でも5年分の配当を前倒してもらったわけですから、今後5年間のうちにまた「買う」チャンスが巡ってくるという前提です。

 

あと、10万円の収入が得られる条件で売るというルールも設定しています。税金を考慮して、12万5千円の売却益になる株価で「売る」注文を入れるということです。何となく感覚的なものなのですが、副収入で10万円得られると単純にうれしさを感じるからです。

 

これらはあくまで私のルールなので、参考にしてもらって独自ルールを決めてほしいのです。投資で成功するには「自分の頭で考え、自分で決める」ということが絶対必要です。ですから、独自ルールをしっかり決めて「売る」アクションをとりましょう。

 

実際に「売る」には、証券取引画面の「現物売り」の手順に従って売り注文を入れます。売るときも指値注文で株価を指定します。なお、売り注文は週末にまとめて行っておけばいいと思います。ちなみに、私は週末に株価をチェックして一週間で「売る」ルールにかかりそうな銘柄の売り注文を出しておきます。こうすることで、平日は何もしなくてよくなります。