FPわかし’s blog

目指せ!お小遣い投資家

3.絶対守るべき2つの条件

『お小遣い投資家』として投資をする際、絶対に守ってもらいたい条件が2つあります。

 

条件1 余裕資金で投資をすること
条件2 現物取引で投資をすること

 

まず、条件1の余裕資金についてですが、今後10年くらいは使う予定がないお金で投資するということです。間違っても、生活費や教育費、今後使う予定があるお金で投資してはいけません。ですから、まずは自分の余裕資金がいくらあるかということをしっかり把握しておきましょう。

 

なぜ余裕資金なのかというと、理由は2つあります。1つ目は投資の敵である「恐怖」の感情がより強力になるためです。もし、生活していくのに必要なお金を投資に回してしまうと、相場が大きく暴落したとき精神的に追い込まれます。これは実感してみなければわからないことなのですが、自分は大丈夫と思っていても、いざ暴落すると本当に追い込まれます。

 

こうなると投資どころではなくなり、日常生活にも影響が出てきますし、今後の生活を考えると居ても立っても居られない状況になります。投資は自分の人生をより良い方向へ向かわせるための手段ですから、投資によって人生がおかしくなってしまったら本末転倒です。

 

余裕資金で投資すべきもう1つの理由は、無理な現金化(売却)を避けるためです。例えば、教育費を投資に回したとします。教育費は何年後に必要になるかが明確ですので、あと3年経ったら投資していた分を教育費に戻せばいいやという気持ちで投資をしたとします。3年後に投資対象の価格が高ければいいですが、もし低かった場合は売却した際に損失がでます。

 

つまり、せっかく投資したのにお金が減ってしまうこともあり得るのです。価格が低いので本当は売りたくないのに、売らざるを得ないという状況は絶対に避けたいのです。余裕資金であれば、相場の状況(価格変化)をみながら自由に売却ができますので、売りたくないのに売らないといけないという状況を回避できます。

 

次に、条件2の現物取引についてですが、主な理由は条件1 と同じで、恐怖の感情が強力になること、現金化を余儀なくされることです。まず、取引には現物取引信用取引というのがあります。

 

現物取引は、証券口座に預けているお金の範囲で取引(株などを買うこと)ができます。例えば、100万円が口座にあれば100万円まで買うことができます。自分が持っている範囲で取引するということです。

 

信用取引は、保有株と預かり金の総額(保証金)の約3倍までの取引が可能です(みずほ証券のホームページより抜粋)。

www.mizuho-sc.com

 

つまり、自分のお金以上に取引ができるのですが、実際には証券会社から借金している形になります。投資対象の価格が上がっているときは良いのですが、下がってしまったときは自分のお金以上に損失が出るというまさにハイリスクな取引です。現物取引では最悪自分のお金がゼロになるので済みますが、信用取引の場合はそれだけでは済まないのです。価格が下がるごとに借金が膨らんでいくわけですから、精神的に不安定になってきます。

 

また、価格が下がりすぎるとお金を追加しなければいけないルールになっています。

信用取引の委託保証金には「最低保証金率」が定められています。これは信用取引をしている金額に対して、最低でも常にこれだけは維持しなければならないという保証金の割合のこと。代用有価証券が値下がりしたり、信用取引をしている銘柄に含み損が生じたりした場合、委託保証金がこの「最低保証金率」を保つために必要な額を下回った時には不足分の保証金が追加で必要になります(楽天証券のホームページより抜粋)。

www.rakuten-sec.co.jp

 

不足分については追加で支払うために現金が必要になります。投資用の現金があればいいのですが、ない場合は投資対象を取り崩して現金化(売却)しなくてはなりません。そもそも価格が暴落しているから追加の証拠金が必要になっているわけですから、暴落した価格で無理やり売却しなければならないわけです。これは大きな損失を出すことにもなります。