FPわかし’s blog

目指せ!お小遣い投資家

4.必ず守るべき2つのルール

『お小遣い投資家』として投資をしていく上で、守るべきルールが2つあります。

 

ルール1 お金を減らさない

ルール2 ルール1を忘れない

 

個人投資家にとって最も大切なことはお金を減らさないことです。ここでいうお金とは現金を意味しています。通常、投資において損失というのは2つの意味があります。1つは「含み損」、もう1つは「実損」です。

 

太郎くんは、ある会社の株価が1000円のとき100株購入しました。支払ったお金は、1000円×100株=10万円です。次の日、その株価は900円に下がりました。このとき、太郎くんの資産金額は900円×100株=9万円です。最初に支払ったお金は10万円ですから、10万円-9万円=1万円の損失が出ていることになります。これが「含み損」です。

 

その次の日、太郎くんが買った会社の株価は、さらに下がって800円になりました。太郎くんは全て売却することにしました。800円×100株=8万円での売却ですから、8万円が太郎くんの証券口座に振り込まれます。もともと10万円を支払ったわけですから、10万円-8万円=2万円の損失が出ていることになります。これが「実損」です。

 

「含み損」と「実損」の違いが理解できたでしょうか。ルール1のお金を減らさないというお金とは、「実損」を出して現金が本当に減ってしまうことを指します。逆に、「含み損」はお金が減ったわけでなく、あくまで現在の株価における計算上の損失です。もし、株価が1000円に戻ったとしたら、太郎くんの買った価格と同じですから「含み損」はなくなりますが、売却してしまった後の「実損」はなくなることはありません。

 

つまり、「含み損」が出ても構わなけれど「実損」を出さない、すなわち購入したときの価格より安い価格で売却しないということです。これこそ、お金を減らさないというルールを守る必須条件です。逆にいうと、安い価格で売却する原因をつくらないということが『お小遣い投資家』における最重要ポイントです。

 

あまりにシンプルで忘れがちですが、買ったときの価格より安い価格で売却すればお金を失うのは当たり前です。そのような結果にならないように、投資する際の価格をしっかり決めておき、その価格になるまでじっと待つのです。たとえ数年かかろうとも、じっと待たなくてはなりません。大切なので繰り返しますが、投資はのんびりやるものです。